あたしの夢~叶えるまでの物語~




今日は外での撮影
外は寒く雨の撮影のため濡れるあたし…。



監督の合図で始まる撮影


『待てよ!』

『なに?あたしの事なんてどーだって…』

『どーだってよくねーよ!』







現実もこうなればいいのに…。




いつものようにスタジオじゃないということは、お昼は車の中だということ…。嫌でもみんなで食べないといけないご飯…。

喉を通らないあたしはひとりお弁当と睨めっこ…






「あれ?食べないの?」


「へ?」




声をかけてきたのは涼くん。まさか声かけられるなんて思ってもなくて変な声が出た。



「あっ…いや…その…」


食べられない…なんて言えない


「なになに?ご飯食べないの?」

嫌味っぽく話しかけてきた真凛さん…。

「いや…そーいうわけじゃ…」

「涼くん?一緒に食べよ!」


いや車の中で食べるんだしどっちみち一緒じゃなんて思ったけど口が裂けてもそんなことは言えない。




「春菜ちゃん?大丈夫?一緒に食べる?1人よりみんなで食べた方が美味しいよ?」







あたしはどーすればいいのですか?





助けて欲しい…。












けど…。
















ただそれだけ。それだけなのに言えないの…。





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