雨の後は、きっと虹がかかる


「……そうか、星野。」


すぐに上村さんに賛同するのか。


予想はついていた。


でも、次の瞬間にもっと衝撃的なことを言われた。


「あのな、学校は集団生活なんだ。

星野が1人でいいって言ったことで周りに迷惑がかかることもあるんだ。

今だってそうだ。

上村のところが気を利かして3人になってくれただろ?

だからここでは協調性を忘れるな。

いいな?」


……何が協調性。


こんなくだらないことでしか仲良くなれないような人がよく言うわ。


言い返したかったけれど、やっぱり言葉が出なかった。


先生の言ったことに頷くだけが限界だった。


「星野さん、組もうよー。」


上村さんは優秀だ。


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