雨の後は、きっと虹がかかる


「そろそろいいなー。

もう慣れてきたと思うから、今日からはゲーム練習をする。

ルールはプリントの通り。

分からないことがあったら先生に聞くこと。」


「センセー、チームはどうするんですかー?」


上村さんは笑いながら聞いている。


これは、何か企んでいる時。


「……あー、先生が決めても楽しくないよなあ。」


「じゃあ私達で決めちゃっていいですか?」


「そう、だな。自分達で決めてくれ。」


「ありがとー!さっすがー。」


上村さんに褒められた先生はもう嬉しくてしょうがないといった感じだ。


「じゃあチーム言うからね!

まずうちら。あたしと結華と愛理と美帆と、星野さん。

いいよね!」


……悪い予感しかしない。


私にボールを回さないとか。


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