雨の後は、きっと虹がかかる


「ちょっと!

ここで笑ったらいいところが台無しだよー!」


「だって……!愛華……、面白いんだもん!」


……なんか。自信出てきたかもしれない。


2人は本当に私のヒーローだ。


何かあると、すぐに気にかけてくれて、本当に優しくて一緒にいて楽しい。


「……自信、出てきたよ。

2人に言われると、私も自信を持っていいんだなって思う。」


「そうだよ!

わたし達が言うんだから間違いないよ!

陽は可愛い!」


栞がファミレスにいるということも忘れて席を勢いよく立った。


周りの人の怪訝な目が飛んできて、恥ずかしげに座った。


「あはは、栞は天然だね。」


さっきまで落ち込んでいたのがあほらしく思えてきて、一緒に笑った。


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