雨の後は、きっと虹がかかる


「……私?」


もしも違ったらとんだ勘違い女だ。


「そうだよ。星野だよ。」


薄々感づいてはいたけれど、いざ正面から言われると、恥ずかしいなんてもんじゃない。


ただ、今は夕方だから、赤面した顔は夕日に隠した。


「よかった……!

間に合って!」


雪村くんがきつく抱きしめる。


……恥ずかしい。


でも、それ以上に嬉しい。


硬直していた体をゆっくりと、ぎこちなく雪村くんの肩に預ける。


「……うん、………ありがとう、……ありがとう、……嬉しい……!」


何度言っても言い足りない。


本当に、たくさん助けてもらった。


いつもピンチの時に必ず助けに来てくれる。


私は、雪村くんが好きで好きでしょうがない。


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