雨の後は、きっと虹がかかる


先生達が気合いを入れてこれらの行事に取り組む気持ちも何となく分かる。


「今はまだ2年だから毎日6時間とかやる必要はないが、3年になった時に困らないくらいには勉強をすること。

休日は出来るだけ早くから長時間の勉強に慣れるようにするといいな。」


その言葉に驚きの声がいろんな所から漏れた。


先生はそういうことに慣れているようでまるで気にしていない。


「以上。他に連絡ある人はー・・・」


「ないでーす!」


「ありがとうな、上村。

うちのクラスで反応するのは上村だけじゃないか。」


別に好きで黙っているわけではない。


去年のクラスでうるさかった人達も、今年は上村さんの権力を超えられなかっただけ。


結局、上村さんが怖いから目を付けられたくないだけなんだ。


< 26 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop