雨の後は、きっと虹がかかる

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体育祭が終わると、授業の空気も何となく重苦しくなった。


こんな調子でもう10日ほど。


全力でやりすぎて、力が抜けたのかもしれない。


私は一寸たりとも気の抜けない日々が続いている。


相変わらず、今日の昼にもリンチを受けた。


6限目の今も殴られたお腹が痛い。


「えー、この英文は、今の文法を使うとどう訳せるか。

……星野。」


やばい。お腹の痛さで授業どころでは無かった。


しかもこの先生、私のことを普段からそんなに当てないのになんで今日に限って。


黒板を見ると、その文章が書かれていたから、それを頼りに読んでいく。


「……彼はどのようにその人を助けたのだろうか、です。」


「正解。」


きちんと答えられたことにほっとして、席に座った。