雨の後は、きっと虹がかかる
放課後になって、家にいても暇だから図書室に行こうと思った。
今日の宿題は古文の予習、数学のプリント、生物のレポートとたくさんあるからそれも片付けてしまいたい。
荷物を全てまとめて持ち帰るものは全て鞄に、持ち帰らないものはロッカーにしまった。
鍵も厳重にかける。
ここまでやっても時々鍵を開けられて中のものが取られていることもある。
だから、この中には必要最低限の物しか入れていない。
今日は新しく思いついた暗証番号を使っているから大丈夫なはず。
もう大丈夫と早歩きで図書室へ行った。
廊下を曲がった時、誰かの髪の毛が首に当たった。
誰だろうとは思いつつも、頭の中は何もされずに図書室に行くことでいっぱいだったから、気にせずに廊下を進んだ。
私を睨んでいたことにも気付かずに。