雨の後は、きっと虹がかかる
しばらくして、ぼんやりしている場合じゃないと思って古文の予習から始めた。
……源氏物語か。
ノートを開いて教科書の文章を書き写して、文法を書いて、現代語訳をする。
頭を使わないこの作業は無心になれるから、割と好きな方だ。
教科書の文章を写し終わってから、習ったことのある文法を当てはめて、それから分からない所は推測して書いていく。
……これくらいやれば十分か。
ある程度は終わったから、生物のレポートをやってしまおうと席を立って資料を探しに行った。
出来る限りたくさんの文献を使わないと生物の先生は注意してくるのだ。
だから毎回生物のレポートには悩まされる。