雨の後は、きっと虹がかかる
ご飯を食べ終わると、散歩へ行こうと思って外へ出た。
まだ4月中旬の夜は肌寒い。
パーカーを羽織って出直して、空を見上げると、少しだけ星が瞬いていた。
昨日よりも少ない気がする。
は、と息を吐き出して夜の中を歩いた。
最近、これが日課になりつつある。
散歩をしながら、1日の出来事を整理するのが。
考えてみると、今日一番変だったのは雪村くんとのこと。
お互いにただ見ているだけだったあの時。
それなのに、気まずさを感じなかった。
……変なの。
考えれば考える程分からなくなりそうだったから、家に戻った。
家に戻った途端に疲れたから、シャワーだけ浴びて今日は寝てしまった。