無愛想な仮面の下
14.拒絶
淹れてくれたコーヒーと持参したプリンを前に2人で黙って向かい合った。
部屋は無駄な物がない、なんとも佐久間さんらしい部屋だった。
「悪い。甘いもの苦手なんだ。」
「え……だってあんなに食べて………。」
仕事はデザートの試作、それに開発。
私と仕事してる時も何度も味見していた。
「あれは仕事だから。
あと刺激物も控えてる。
このコーヒーはノンカフェイン。
普通の奴には物足りないかもな。」
徹底している。
やっぱり仕事熱心な熱い人なんだと再認識した。
「あんたには、いつも変なところを見られるな。」
浜島でさえなく、あんた………。
いつも通りの対応なのに胸の奥がチクリと痛んだ。
「あの方が佐久間さんの前から消えた人ですか?」
私に「俺の前から消えることは許さない」と言いたくなるような出来事が愛美さんとの間にあったことは想像に難くない。
聞かない方がいいに決まってる。
けれど今は冷静な判断が出来ずにいた。
「あんたには関係ない。」
つらそうな表情を浮かべた佐久間さんとこれ以上、一緒にいたくなかった。
それは佐久間さんも同じだったようだ。
「もう帰れ。
今、一緒に居ない方がいい。
居たら酷いことしそうだ。」
俯く佐久間さんに胸が痛んだけれど私にはどうすることもできなかった。
部屋は無駄な物がない、なんとも佐久間さんらしい部屋だった。
「悪い。甘いもの苦手なんだ。」
「え……だってあんなに食べて………。」
仕事はデザートの試作、それに開発。
私と仕事してる時も何度も味見していた。
「あれは仕事だから。
あと刺激物も控えてる。
このコーヒーはノンカフェイン。
普通の奴には物足りないかもな。」
徹底している。
やっぱり仕事熱心な熱い人なんだと再認識した。
「あんたには、いつも変なところを見られるな。」
浜島でさえなく、あんた………。
いつも通りの対応なのに胸の奥がチクリと痛んだ。
「あの方が佐久間さんの前から消えた人ですか?」
私に「俺の前から消えることは許さない」と言いたくなるような出来事が愛美さんとの間にあったことは想像に難くない。
聞かない方がいいに決まってる。
けれど今は冷静な判断が出来ずにいた。
「あんたには関係ない。」
つらそうな表情を浮かべた佐久間さんとこれ以上、一緒にいたくなかった。
それは佐久間さんも同じだったようだ。
「もう帰れ。
今、一緒に居ない方がいい。
居たら酷いことしそうだ。」
俯く佐久間さんに胸が痛んだけれど私にはどうすることもできなかった。