イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で


うっすらと瞳を開ける。


目が覚めると、視界に飛び込んできたそれは見慣れない天井だった。


ここ...どこ?


まったく頭が働かなかったけど、2秒後、わたしはすべてを思い出した。


そうだ、暁と二人でシングルルームに泊まることになって、それから露天風呂に入ってーー


「あ、あ、暁...ッ!!」


上半身だけ起き上がると、ソファに座ってケータイをいじっている浴衣姿の暁が目に入った。


「目、覚めたか」とこちらに目線を移す暁。


「う、うん」と小さくうなずいた次の瞬間、わたしはとんでもないことに気づかされた。


「きっきゃああっ!?」


なんと、わたしは下着を身につけていなく、唯一身にまとっている浴衣もめちゃくちゃにはだけていたのだ。

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