イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で



~っもういいよ!


知らない!


雨に濡れて帰れってことでしょそういうことでしょ!!


わたしは傘を元あった場所に勢いよく返して、コンビニを飛びだした。


来た道を走り出す。


一週間前に引っ越してきたこの町。


実家から車で三時間。


お母さんの母校で、わたしもオープンキャンパスに行って惹かれて名門女子高を選んだのに、

まだ入学だってしてないのにもうすでに実家に帰りたくなってきた。


もうなにもかも......暁のせいっ!!


「......あ、れ...?」


ふと立ち止まる。


あの看板、さっきも見たような...?


ふと気がつく。


もしかして...わたし、さっきから同じところグルグルまわってる!?

< 11 / 198 >

この作品をシェア

pagetop