イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
ピンポーン
「遅くなってごめんね!」
「ううん!!」
約1時間後に来てくれた葵ちゃん。
葵ちゃんの手にはスーパーの袋、中は様々な材料。
“ご飯”の材料、買ってきてくれたんだ!
「いったいなにを作るの?」
牛肉、豚肉、鶏肉、たまねぎ、じゃがいも、ニンジン、ピーマン、トマト、ナス、きのこ、エリンギ...さらには何種類ものスパイス。
キッチンに並べていく。
いろいろありすぎて、まったく検討がつかないよ!
「暁のお母さんの特製カレーだよっ!!」
ふふっと得意気に笑った葵ちゃん。
わたしは「ああーっ!」と納得した。
料理人である暁のお母さん。
わたしの両親が仕事で夜帰るのが遅いとき、いつも夜ご飯をごちそうになっていた。
その中で何度も食べたことがある、暁のお母さん特製カレー。
なんと、ルウも手作りなのだ!!