イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
「ケーキよりむずかしい気がするんだけど...大丈夫かな!?」
ルウなんて、市販のしか使ったことないよ!
「大丈夫大丈夫!あたし、作ったことあるから!!」
「そうなの!?葵ちゃん、たのもしすぎる!!」
「でも、あたしは後ろで少し手伝うことにするね!彩ちゃんがメインシェフ!!」
「えええ...っ!!」
わたしが作ったらまた大変なことに...!!と思ったけど、急に電話したにも関わらず来てくれただけでも感謝だ。
よおし!がんばろうっ!!
こうしてわたしたちは暁のお母さん特製カレーと、チョコスポンジケーキを心を込めて作った。
「葵ちゃん!!これ味大丈夫!?
暁いわくわたし味音痴らしいんだよね」
煮詰めたルウを小皿によそって味見してもらう。
「うん!バッチリだよ!すごくおいしい!」
親指を立ててグー!としてくれた。
「ほんと?よかったあ!
暁のお母さんのこのカレー、すごい懐かしいなぁ」
本人が作ったカレーには足元も及ばないけど!!
ルウはすごくスパイシーで、お肉たっぷり野菜たっぷり、一食で栄養価たっぷりなカレーライスなのだ!!