イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
マナ?だれだろう...。
暁の高校は男子高だから、マネージャーではないはず...。
『うるせーな、明日は学校』
『え、じゃあ学校がなかったら泊まってくれたの~??サボっちゃいなよ~!!暁の誕生日祝いたいのっ!!』
『近ぇんだよ、くっつくな』
『暁がうちの部員だったらなぁ~!!そしたらマナ、全力でマネージャーするのにっ!!うちの部員、暁みたいなイケメンいないんだも~ん』
そんな会話が聞こえてきた。
今のわたしは、すごい真顔だと思う。
「......」
『もしもし彩?』
「...だれ?女の子」
『あー、元カノ』
「ふーん...」
『遅くても20時までには家にーー』
「ッもう帰ってこなくていい!!!そっちで楽しくやれば!!?」
ブチッ
わたしは勢いよく電話を切った。
もう!!
なんなのよ!!
怒りがふつふつと込み上げてきた。