イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
「ん...」
ベッドで横になっているといつのまにか眠りについていたようで、目が覚めると19時10分だった。
もうこんな時間か...でも、暁はまだ帰ってないだろうなーー
「ッ!?」
わたしはベッドから起き上がり、部屋を出ようと扉を開けたところで固まり目を丸くした。
だって......
食卓のところに、カレーを食べている部活のジャージ姿の暁がいるから。
「暁、もう帰って来てたの!!?」
わたしは思わず驚いた声をあげる。
30分くらいって言ってたのに...!!
暁は口に含んでいたカレーライスをゴクンと飲み込んだあと。
「お前の“帰ってくるな”は“早く帰ってこい”、だろ」
なんて見透かしたように言ってきた。
その言葉に少しドキッとして戸惑った。
「な、なにいってんの?
勘違いしないでよねっ」
余裕そうな笑みを浮かべてる暁。
...っもう、むかつくー!!
...でも、無事暁がまっすぐ家に帰ってきてくれてホッとしている。
明日は学校があるからマナっていう子の家に泊まることはないと思ったけど、
部活の友達とご飯を食べて帰るかもしれないと思ったから。