イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
暁の体温。
吐息。
ゴツゴツした体。
暁だけを感じてる。
自分の意思なのか無意識なのか。
わたしはそっと暁の背中に自分の腕をまわした。
......わたし......どうしちゃったんだろ。
幼なじみの暁とこんなことして、いいのかな......。
...なんだかずっと、このままでもいいかも......。
そのときゆっくりと暁の体が少しだけ離れた。
わたしは相変わらず目線を下げていたはずなのに、
暁の顔が少しずつ近くに来ていることがわかった。
引き付けられるように、まるで吸い込まれるように、
暁の真っ黒い綺麗な瞳とわたしの瞳が合わさって。
わたしがそっと瞳を閉じるのと同じタイミングで、
暁はわたしの唇に自分のそれを重ねた。