イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
「今日の夜、電話してみる...!」
ぐいって手の甲で涙を拭って言った。
「うん!がんばって...!きっとカイくん、わかってくれるよ!!」
今まで喧嘩なしにラブラブだったんだから、そんな勘違いで仲を壊してほしくない!!
そして今回ことがきっかけで、より一層葵ちゃんとカイくんの仲が深まったらいいな。
わたしは心からそう願った。
「...ねえ、彩ちゃんは好きな人とかいないの?」
葵ちゃんはふと思い付いたようにそう尋ねてきた。
初めての質問にすこし戸惑った。
「好きな人?.........いないよ!」
「.........なにその間」
「いやいやなにも」
「あやしい~!いつもあたしの話聞いてもらってばっかりだから、彩ちゃんの話聞きたいなぁ」
葵ちゃんは興味津々といったキラキラな瞳を向けてきた。
あれ、さっきまで泣いてなかったっけ!?!?