イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
「いないってば~!」
もしいたらとっくに相談してる!!
葵ちゃんになら、相談したいって思えるもん。
「そっかあ、彼氏ほしくないのっ?」
「うーん...」
わたしはまた、間を置いた。
年頃の女子高生だし、彼氏ほしいと思うのが普通だろう。
でも、わたしはーー...。
「まあすぐそばにイケメンがいるからそれで十分か~!」
葵ちゃんはなぜか納得したようにそう言った。
「...」
...すぐそばに?イケメン?
「...どこに?て顔してるけど」
「うん、どこに!?」
わたしのすぐそばって言ったら...
「そんなの暁に決まってるじゃん!!」
人差し指を立ててバシッと決めて言った。