イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で


「っあー!!!」


わたしはご飯を食べ終わり食器をシンクに運んでいると、あることを思い出した。


「なんだよ、大きな声出して」


洗い物をしている暁にうるさいという目線を送られる。


「作文用紙!!明日学校でいるの!!」


思い出してよかったー!!


「作文用紙?」


「うん。現代文の授業で使うんだけど...すっかり忘れてた!暁、持って...」

「ない」

「ですよね」


現代文のあの女の先生、嫌味ったらしくて好きじゃないんだよね。


明日忘れたら絶対嫌味言われる!!


「今から駅前のスーパー行ってくる!!」


「おー、」


今20時で、スーパーは21時までだから間に合う!!


わたしはトートバッグに財布と携帯電話と鍵を入れて家を出た。

< 139 / 198 >

この作品をシェア

pagetop