イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で


「...久しぶり」


夕くんはそう言って一歩わたしに近づいた。


「ひ、久しぶり」


声が震える......。


彼に会うのは、というか、見るのは卒業式ぶりだ。


それからまだ3ヶ月しか経っていないけど、間違いなくそのときよりは大人っぽくなっている。


胸が...ドキドキと音を立てた。


彼と偶然会ったことももちろんだけど、

わたしはそれよりも驚くべきことがある。


だって......夕くんの今着ている格好が、

暁と同じ部活のジャージだから。

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