イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
ガチャリ
「そこで待ってろ」
鍵を開け、まるで自分の家かのように先に靴を脱ぐ濡れていない暁。
びしょびしょに濡れているわたしはそのまま玄関で待機する。
「タオルは」
突然投げ掛けられる。
タオルはどこに置いてある?の意味だろう。
「あ、えっと...一番手前の扉のタンスの...」
言い終わる前に、暁は進んでいって脱衣場に入った。
そのときパカッという音がして、棚の一番上を開けたことが分かった。
「っあ!!そこ、わたしの下着...!!!」
次にガラガラッ、と二番目の引き出しを開けたことが分かって。
「お前の下着見たところで、なんとも思わねぇよ」
そんな失礼なことを言いながら、こちらにやってきてわたしの顔面にバスタオルをバサッと被せてきた。