イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で


「あれは、友達って言ったらアイツがまたしつこく連絡してくるから元カノって言っただけだ。つーか、付き合ってもねぇよ、アイツが一方的に付き合ってることにしてただけだ」


暁の説明はまったく納得できなかった。


「はあ?意味わかんない!友達でもなく元カノでもない?じゃあなんなのよ!」


それ以外の関係って...。


「体の関係、ってやつ?
お前には、わかんねぇだろうな」


「な...っ!」


わたしは返す言葉をなくした。


暁はそういうことする人なんだ。


なんだかショックだった。


なんともいえないモヤモヤした感情が胸を襲った。


「そんなのわかりたくもない!どうしてそういう腹が立つ言い方ばっかりしてくるの!?ほんと、夕くんとは大違いだよ...!!」


別に夕くんの名を出さなくてもよかったのに。


わたしはまるで張り合うみたいに彼の名を出してしまった。


それが間違いだった。

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