イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
代わりなんて嫌なんだ
5月20日に遊園地へ言って、あのホテルでの出来事のあと、
わたしは暁を一方的に避けて気まずい日々を過ごしていた。
だけど今回は...
暁のほうが、わたしを避けていると思う。
だからわたしも、同じように避けてしまっている。
あの日から、もうすぐで一週間が経過してしまう。
こんな二人になること、小さいときの頃を思い出しても一度だってなかった。
わたしたちは基本的に言い合いばかりしていたから、“避ける”っていう考え事態なかったのかもしれない。
言い合いすらできないことが、こんなに辛いなんて知らなかった。
今、正直...すごく悲しい。
暁に避けられていることが、とてつもなく悲しくて、寂しい。
暁はもう、わたしに笑いかけてくれないの?
“彩”って呼んでくれないの?
こっちを向いてよ...。
...だけど、わたしがこんな気持ちになるなんて、おかしいのかもしれない。
暁のほうが、ずっと苦しいはずだ。
わたしの“ひとつの考え”が正しいのならば...
わたしは小さいころからずっと...少しずつ、暁を苦しめていたんだ。
暁、ごめんね...。