イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で


「上出来」


左手はわたしのお腹に置かれたままで、右手で頭を優しく撫でられた。


満足した様子の暁。


暁の思い通りになって、悔しすぎる......だけど、その大きな手のひらに、また、胸がときめいてしまうんだ。


「彩」


合図かのように名前を呼ばれた。


...そんなふうに優しい声で呼ばないで。


...泣きたくなっちゃう...。


「っひゃ...!?」


暁はまたわたしの腰をつかんだと思ったら、クルリと体の向きを反対にさせられて、暁の足の上にまたがるような体勢になった。


なにこれ、恥ずかしすぎる!


「暁、これはちょっ...ッん」


暁の余裕そうな顔が見えたのは一瞬で、その次の瞬間には甘い甘いキスがやってきた。

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