イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で


「えっと...」


本当は来てほしい。


でも、暁がいる。


変に思われないかな。


わたしは不安になった。


せっかくできた初めての友達なのに、悪い誤解されたくないよ。


「今日予定あるのっ??」


「いや、ないけど...」


こうなったら、もう正直に話すしかないかも。


「葵ちゃん。さっき、一人暮らしって言ったけど、実は、男の同居人がいるんだよね」


変に隠したほうが、逆にあやしいかもしれないよね。


「え、そうなの?もしかして彼氏!?」


手のひらを合わせて期待の瞳を向けてくれるけど、期待には応えられなくて。


「いやいやいや、あれが彼氏なわけないよ。幼なじみで、ちょっといろいろあって同居することになったんだよね」


「そうなんだ~!

でも、その人いてもあたし気にしないし、同居してる以上お互いの友達が遊びに来ることくらい我慢しないとだめじゃないっ??」


「...うん、たしかにそう思う」


せっかくの現在の我が家なのに、暁に気をつかいながら生活するなんていやだ。


それに、葵ちゃんともっと仲良くなりたい。

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