イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
「お前と行く身にもなってみろ」
「はあ?自分で自分と行く身とかなれないし!そんなに言うなら暁が行ってくれたらいいでしょ!?」
すんなり承諾してくれたらいいものの!!
「...条件がある」
「...え」
思わず箸が止まる。
なんか買えとか?
課題しろとか!?
いったいなにーー!?
「来月のマラソン大会で、10位以内に入れたら、遊園地でもライブでもどこでも一緒に行ってやるよ」
暁が出してきたのはこんな条件で。
わたしの顔は一気に青ざめた。
「なんだできねぇのかよ」
フンと鼻で笑われ、当然のごとくわたしの頭はプッチーンと切れる。
「や、やってやる!!そんなの余裕だし!!」
わたしはドンッとそう宣言してやった。
こうなったらーーやるしかない!!!