イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
時刻は13時すぎ。
わたしはきりのいいところでノートと教科書を閉じて、お昼ご飯を取ることにした。
冷凍ご飯をチンして、暁が作りおきしてくれているおかずを温める。
たらふく食べたら走る気なくしちゃいそうだから、これくらいの量にしとこっと!
「...おいしい」
食卓に並べて、口へと運ぶ。
悔しいけど、これが美味しいんだよね。
キャベツとエリンギの野菜炒めとか、いや主婦か?て突っ込みたいよ。
暁はすごい。
暁は、パンとかお菓子とか自分からは絶対食べようとはしない。
毎日主食主菜副菜を考えてバランスのよい食事を取っている。
暁が出すゴミをわたしが片付けているときも、甘いジュースなんて見たことがなくて、水、お茶、たまにスポーツ系のドリンクのみ。
洗濯だって、毎日陸上のウェアがあって。
「...そこだけ」
口悪くて人のこと馬鹿にしてくるし、わたしに料理以外全部任せてくるけど、陸上に関して頑張っているところだけは、
...かっこいいと思う。