イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
もうしゃべんなよ
目が覚めたときには、外は少し暗くなっていた。
「ッ!?」
わたしはハッとして慌てて雑誌から顔をあげた。
一瞬、ここがどこか分からなくなった。
そうだ、走りに来ていて、休憩しようとカフェに入って...。
時刻を確認すると......17時45分。
ええっ!?
もうこんな時間!?
16時30分にカフェを出る予定だったのに、1時間15分もオーバーしている。
こんなに寝てたの!?
はやく帰らなきゃ...!!
店員さん、起こしてくれたらよかったのに...!
そんなふうに店員さんに八つ当たりしてしまいながらも、わたしは急いでお会計を済ませてカフェを飛び出した。