イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で



わたしはシップを右足首に張り、ドライヤーで髪を乾かしたあと、ご飯を食べ、食器を片付けた。


今日はもう......寝よう。


体はだるいし、右足首はジンジンするし、そしてなによりもう眠い。


明日が日曜日でよかった。


暁も明日は部活が休みだと予定表に書いてあった。


それだけでわたしの罪悪感的なものがほんの少しだけ和らいだ。


電気を消して、布団に潜り込み、あと数秒したら意識が飛びそうーーその感覚が襲ってきて眠りにつく1秒前。


パチッという音とともに、部屋の灯りがパッとついた。


え...!?なに...!?


驚いて、夢の中一歩手前で現実に戻された。


ガバッと起き上がる。


電気をつけることができる人物は、もちろん一人しかいない。

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