イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
「今日のところはこれくらいにしといてやるよ。足の腫れが完全に治ったら、覚悟しとけ」
「こ...っこの悪魔!」
このときわたしは、一生腫れが引きませんように。
そんなおかしなお願い事を心のなかで何度も呟いた。
それから暁は毎日わたしの練習に付き合ってくれた。
悔しいことに、暁のアドバイスをこなしていくと、自分でも分かるくらいに軽やかに走ることができるようになった。
そして30分だったタイムも、少しずつ縮まっていったのだった。