イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で


「え!?

それってもしかしてデートってこと?」


マラソン大会まであと一週間。


わたしは葵ちゃんに、マラソン大会で10位以内に入ったら、暁と一緒に遊園地へ行ってリトスタのライブに参加することを話した。


葵ちゃんはなぜか目をキラキラさせて尋ねてきた。


ま、まぶしい!


反対にわたしはキラキラとは程遠い瞳になる。


「いやいやデートじゃないよ。わたしの趣味に付き合ってもらうだけ」


デートって...カップルじゃあるまいし。


「え!?もう二人付き合ってるの!?」


「じゃなくてー!!って葵ちゃんわざと言ってるでしょ!?」


「えへへ...だって、二人お似合いなんだもん!!」


はっきりと言い切る葵ちゃんは、どうやら本気でそう思っているみたい。

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