イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
いくらいい物件が見つからなかったっていったって、
わたしと暁が二人暮らし!?
ひとつ屋根の下!?
そんっな話があるかー!!!
「ねえ!聞いてるの!?今すぐそのソファーからおりて、荷物もって、さっさと...!!」
「お前が出てけば」
わたしの言葉を遮るようにめんどくさそうにつぶやくソイツのせいで、わたしの頭の血管はプッチーンと音が鳴ったみたいに切れた。
「じゃあそうさせてもらう!!わたしが出てけばいいんでしょ!?出てけば!!」
こんなやつ...大っ嫌い!!!
憎しみを込めて叫んだあと、わたしはドタドタと玄関に向かって、
急いで靴を履いて家を飛び出した。
こんな悪魔みたいなヤツと住むなら、
ホームレスになったほうがよっぽどましだ!!
バタン!
うるさいくらいに扉を閉めてやった。
もうこの家に未練なんてないっ!!