イケメン悪魔とツンデレ美女、ひとつ屋根の下で
そういえば、暁って彼女いないのかな?
ふとそんな疑問が浮かび上がった。
隣の県の引っ越した家からこっちの高校に入学してきたわけだけど、
まず、彼女がいたらわたしと同居なんてしないはずだから、4月にはいなかった...はず。
でも、もうこっちに来てから1ヶ月半以上経ってるし、男子高だろうと、学校以外の出会いで彼女ができていたっておかしくない。
とはいってもそんな様子全くないから、いないとは思うけど...。
そもそも、もし彼女がいたら、
わたしのこと抱き締めて寝たり、今日だって遊園地にも来なかったはず。
...ってなにわたしホッとしてるの!?
いやいやきもいきもい!
自分がきもい!!
もしかしたら、今現在遠距離恋愛で、中学校からの彼女がいるかもしれない。
もしそうだとしたら、わたしを抱き締めたときは疲れすぎて頭がおかしくなっていて、
今日はわたしがリトスタに会いたい会いたい言うから、仕方なく来てくれただけということになるだろう。
っあー!!もう、わかんない!!
てゆか、わかんなくていいか!!
わたしはそこでバッ!!と湯船から立ち上がった。
......暁に彼女がいようがいまいが、
わたしに関係なんて.........。
そこでわたしの意識はプツリと途切れた。