呪いを貴方に


「呪いって何?そんな物騒なのやめてよ」


友人が訝しげな顔をして言う




「そんな怪しいものじゃ無いわよ。ただ私はグラスホッパーを飲み続けて、香りを覚えてもらっただけよ」


「どう言うこと?」


「嫌いなものの香りって、意識したらどんどん気になっていくじゃない?
彼が、嫌いなミントの香りに気付いた時、私の事を思い浮かべて欲しかったのよ。だから私はグラスホッパー、ミントの香りの女だと、覚えさせたのよ。
彼きっと、半年後もミントの香りに敏感になってるはずよ」





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