呪いを貴方に


「…そう、あんた、あの彼と別れたんだ」

「ええ、あっさりとした終わりだったわ」




いつも貴方と来ていたこのお店に
友人と来ている


そして、この席での出来事を話す



「あんた、大好きだったのにね、彼のこと。寂しくないの?」

「忘れられたら悲しいけど、彼はきっと私を忘れないわ」

「…なんでそう言い切れるの?」




「呪いをかけたからよ」

微笑みながら
グラスホッパーを口にする





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