本当のワタシ
「そうだね。この子は──」
「あれ、お前蒼木じゃね?」
お兄さんの話を遮った人は私の見覚えある人だ。
向こうが私のこと知ってるってことは、何かしら接点があったのか……
「あ、もしかして、山崎くんですか?」
「え、なに!?そこ知り合い!?」
「同じ学校」
そう。山崎くんは、今朝結が話していたイケメンの人。
「蒼木が俺のこと知ってるなんて意外だな」
「そうですか?今朝も彼女ができたって噂になってましたよ」
「!?」
山崎くんはすごく驚いたような顔をしている。
「え、、、颯馬、、彼女いんの?」
「いねぇよ!!……それで、伊月、話の続き」