本当のワタシ


部屋を出てさっき来た道を戻ると、そこにはかなりの人数が集まっていた。



「いきなり集まってもらって悪いな。お前らに紹介したい人がいるんだ。沙恵ちゃん」



伊月くんは全体に大きな声で言うと、私の方を振り向いた。


「えと…蒼木沙恵といいます。三日間だけ、翔炎の姫にならせていただきます。よろしくお願いします」



頭をぺこりと下げた。


「お嬢様みたい…」「お嬢様だ…」「可愛い…」


色んな声がちらほら聞こえる。



「三日間って言っても、皆の意見によってはこれからも続けてもらうから、三日後、また集めるからその時に意見を聞かせてくれ」



「「「はい!!!よろしくお願いします!!!」」」



えっと…一応は認めてくれた…のかな?
< 17 / 61 >

この作品をシェア

pagetop