本当のワタシ
「やったほうが覚えるって!」
真緒くんはニコニコ笑いながらゲームをスタートさせた。
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「ねぇ真緒くん」
「ププッ…ブハッ……な、…なに?」
「なんで私はずっとバックしているの?」
「プッ……アハハハハハハッ!!!」
あからさまに笑いをこらえていた真緒くんはついに爆笑し始めた。
「あ、止まった。ねぇ、どこを押せば前に進むの?」
「このボタンだよ…プッ」
言われた通りにボタンを押すと、またバックし始めた。