本当のワタシ
「真緒くぅん?ちゃんと教えてー!」
「プハッッ…あのね、、さっきからコントローラー反対…ブッ」
あぁ。そういうことか…。
それをずっと黙っていた真緒くん酷い。
「…あれ、もうこんな時間なの」
「あー、ほんとだ12時だ」
ずっとゲームに熱中していたから気づかなかった。
いつもならとっくに寝ている時間。
「沙恵ちゃん、風呂入っていいよ」
「ありがとう。借りるね」
「スウェット、僕の使っていいよ」
真緒くんがすぐそこに落ちていたスウェットを拾って見せた。
……落ちてたの。
「それ、真緒の脱ぎ捨てだから……俺の使う?大きいけど」