本当のワタシ

「そろそろねようか」


「うん。おやすみ」


下っ端さん達の方を振り返って言った。


「「「おやすみ!」」」


皆はまだゲームをしたり筋トレをしたりしていて、まだ寝そうにない。



「沙恵ちゃんはすごいね」


「なにが?」


「心を掴むのが早い」


「??」



幹部室へ向かっている時、伊月がそんなことを言った。


「…伊月は私のこと呼び捨てで呼んでくれないんだ?」


「沙恵」


「ぁ、うん///// 恥ずかしいね」


まっすぐ目を見られて、さらに恥ずかしさが倍増した。

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