本当のワタシ
「咲夜」
「!?」
自分でも驚くほど低い声だった。
「確かに咲夜がいなくなってすごく寂しかったけど、ちゃんと自分で生きる道を決めてくれて嬉しかった。
…だから後悔しなくていい。自分を最低だなんて言わなくていい」
「うぅぅ…ねーぇぇぇぇぇちゃぁぁぁぁんっ」
そう言うと、目に涙を浮かべた咲夜が抱きついてきた。
「やっぱ姉ちゃん大好き〜〜」
「私も大好きだよー」
昔からこういうの言い合ってるからあまり恥ずかしさはない。