本当のワタシ


咲夜が帰ってしばらくした時…


──ガンッ!!!


倉庫中に大きな音が響いた。



「…もしかして」


「チッ…行くか」


「沙恵、ここで待っててね。絶対出てきちゃダメ」


「う、うん」



皆なぜか慌てたようにしている。


そして、私を残して幹部室から出ていった。



暫くすると、部屋の外から怒鳴り声や叫び声が聞こえてきた。


戦ってるのかな…。


こういうの初めてだから少し怖い。


もし皆に何かあったら……。
そう考えずにはいられなかった。

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