本当のワタシ
電話を切って幹部室に戻った。
「お帰りー」
「ただいまー。明日学校行こうと思う」
「なら俺も行こうかな」
颯馬が読んでいた本から目を離して言った。
「あ、じゃあみんなでいく?」
どうせ暇だし、と伊月が言った。
「えぇ、めんどくさぁーい」
真緒が口を尖らせている。
「みんなはどこの高校?」
「俺と優は沙恵と颯馬の高校の近くの男子校」
私たちの高校のすぐ近くには男子校がある。
割と不良校で有名だけど…伊月と優はそこにいたんだ。
「真緒と藍斗は?」