本当のワタシ

嘘でしょ!?


「なんでそんなこと…」


「俺は族同士の抗争で死んだ奴を沢山見た。そんな危険な場所にいさせたくはなかったからな。

…だが、少し厳しくし過ぎたのは自覚している。」


あ、自覚してたんだ…


「だから、翔炎にいることは許してやる。その代わり、沙恵をちゃんと守らないと…潰す」


お父さんはこれまで見たことの無いような殺気を出して言った。


周りを見ると、みんな真剣な面持ちで頷いていた。


「お父さん、ありがとうございます」

「あぁ。……それと、たまには帰ってこいよ。咲夜にも伝えておいてくれ」

「はい!」


そう言ってお父さんは帰って行った。
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