あきら先生、だいすきです。
「みなさん、補助は坂見さんにやってもらうので静かに」
先生がさっきのワントーン低い声でそう言うと、女子たちの争いが収束した。
「はい。早く坂見さん来て」
先生がそう催促するもんだから仕方なく出ていったが、やはり女子からの文句が絶えない。
今回は、" なんであいつなの? " " 晄先生と釣り合わなさすぎ " などなど。
はああ。最悪だ。帰りたい。この場から消え去りたいなんて思っていると先生が教壇に置いているノートにこう書いた。
" 大丈夫。なんかあったら俺が助けるから。"
晄先生の方を見ると、私の目を見て頷いた。