君の隣で笑いたいーー
「それが、ゆゆちゃんを泣かした理由か?」


ハッ、と顔をあげると理事長は、俺を睨んでる。


「バカだな、お前は本当大バカだ。

俺がゆゆちゃんを好きだと?


なんかしたと?

見ても居ないのに、何を根拠にそう言う訳?


俺はゆゆちゃんに、内緒にして、と言った。


俺が好きなのは、愛心ちゃんだ」


衝撃的だった。


俺は、勘違いで君を傷つけた?



「ゆゆちゃんは……今ーーっ」


「理事長室に。
お前、会って何言う気なわけ?


お前、はじめてのゆゆちゃんに、無理矢理キスしたそうだな。

秋。


ヤキモチ妬くのは勝手だ。
だけど、それで傷つけたんだ。
どうするかは、自分で決めろよ」


「………」


悩んでる秋が、少し可哀想になる。


「まあ、とはいえ、俺が原因でもあるしな。


来いよ。


冷静でいろ。わかったな」


秋の肩を叩くと、ホッとする秋がいた。



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