君の隣で笑いたいーー
「真中くん?

嘘でしょ?」


嘘じゃない。

嘘じゃないよ。


俺は、蛇鬼の幹部だった。



「騙してたの?」


最初は、そうだった。


雷龍を、潰すために近づいた。


だけどーーーー。

「最初は、雷龍を潰すために近づいた。


だけど………気づいたら本気で好きになってた。


木戸も、ゆゆちゃんを本気で好きになってた。


総長、俺ーーー幹部辞めます」



善か、悪か。


ニヤリ、と笑う不気味な、までのオーラが二人に近づくと真中を殴った。


黙って殴られる真中は、ケジメなのか抵抗しない。


< 254 / 282 >

この作品をシェア

pagetop