朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】
二人きりという状況だけでドキドキしてろくなことが考えられない。
考えようとしたけど、目線は流夜くんの横顔に行って、
~~~! カッコいい! 横顔! 整い過ぎ! しかも眼鏡なしだし! 横から見ても眼光すごいよ! 射殺されるよ! ちょ! こっち見てください! お願い! いや! それよりも盗み見てるのも捨てがたい! 今流夜くん独り占めだし! あーもうすき! 叫んでいいかな? でも怒ってたら怒られるよね? でも言いたい! ……けどこれ以上嫌な思いもさせたくない……。
となる。
結果、私の気持ちは落ちるのだ。
二人きりと言う状況だけでドキドキして頭がまともに動かない私は、正常な考えも答えも出なかった。